2024年度 活動方針
会員名 | 吉田 祐介 |
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TEL | 043-488-6500 |
会社名 | (有)ライダースクラブ |
役職 | 取締役社長 |
住所 | 〒264-0028 千葉市若葉区桜木6-23-3 |
事業内容 | オートバイの販売、修理 |
スローガン
『経営者の学び場 八千代支部』
私は常々、同友会とは経営者の学校であると思っています。
経営について振り返ってみると、小・中・高、大学では習うことのない教科であり、経営に特化した専門的な学校がない学問であると思います。私は、同友会に出会わなければ、自己流であったり、先輩経営者を参考にしたり、何となくやり過ごしてきたりと、今とは遠くかけ離れた経営者になっていたと容易に想像がつきます。同友会は経営について探求し、研究し、経験したことを老若男女問わず、経営者年数問わず、会社規模問わず、全員で経営の学びを享受できます。こんなに素晴らしい経営者の学校はないと思います。
そんな経営者の学校のもと、八千代支部では、経営について学び、学んだことを実践し、実践したことを振り返り、そして次の学びに生かす。これらのサイクルを繰り返すことで、仲間である支部会員全員の、経営目的にコミットしていきます。
また、より良い組織を作るために、以下の3項目を大切にし、推進していきます。
1. コミュニケーションを活発に
2. 同じ目的に向かって
3. 仲間同士で助け合い、貢献し合う
1つ目の「コミュニケーションを活発に」は、コミュニケーションの機会をたくさん持つことで、仲間を知り、理解し、共感しましょうということです。かけがえのない仲間を増やし、経営者の学友として、お互いを高め合う存在として、自由闊達なコミュニケーションを増やしていきましょう。
2つ目の目的は、同友会三つの目的でもある「良い会社、良い経営者、良い経営環境を目指す」です。
一人ひとり業種や立場は違いますが、目指す方向は同じだと思います。同友会活動を通じて、みんなで同じ方向を向き進みましょう。
最後の3つ目は、助け合い貢献し合うことです。前支部長の高山さんが先頭に立ち皆で「利他の心」を学びました。今後も継続し、悩み困っている仲間がいれば優しく声をかけ、助けを必要としていれば率先して手を差し伸べましょう。
例会活動基本方針
●労使見解を学ぶ
私は、労使見解がとても好きです。経営者としての根幹を支えてくれているといっても過言ではありません。
経営者として会社に勤めていると、たくさんの経済団体から入会のオファがあります。大変魅力的な団体もありますが、私は同友会しか活動しておらず、同友会しか知りません。こちらにつきましてはたくさんのご意見あるかと思いますが、私は「労使見解」を学び続けていることによって、社員が変わり、会社が変わり、私の人生が変わりました。言うまでもなく、一番変わったのは私自身でもあります。
また、八千代支部では、近年経営指針成文化セミナーを受講修了された会員様がたくさんいます。今年度もまた受講生を送り出しております。経営指針成文化セミナーを受講することで、労使見解にまつわる共通言語で話が盛り上がったり、互いの問題や、悩みを共有できたり、または共に解決の糸口を考えたりと、受講修了生の関係が大変色濃く深まっております。
今後の受講を検討されている会員さんも交え、全会員一丸となって取り組む価値のあるテーマだと思っております。
労使見解の中で、私が好きなフレーズは、1.「経営者の責任」に出てくるこちらの一文です。「経営者である以上、いかに環境が厳しくとも、時代の変化に対応して、経営を維持し発展させる責任があります」という文面です。
1975年に作成された労使見解であっても、いつの時代をも反映させているかのようなこの文言は、 現代において尚、 我々に強いメッセージとして訴えているように思います。
長い長い自粛期間を終え、株価は史上最高値を更新し、円安傾向は止まらず、日銀のマイナス金利解除、大手企業は軒並み賃金のベースアップ、世界を見渡してもロシアとウクライナのいまだ続く紛争、イスラエルとパレスチナの問題、地球温暖化問題などなど。本当に様々な外部環境の変化があります。時代の変化に対応し、会社を維持し発展させていかなければいけない経営者の責任を全うするためには、相当な覚悟を持つことが必要である。これは容易に想像できると思います。その覚悟を決める強い意志を育む活動を、八千代支部として、今年の基本活動方針にしていきたいと思っています。
これからは、益々社員の言葉に耳を傾け、想いを寄せて、同じ視座に立つことが大変重要になってくると思います。2024年春に入社する高校卒業の新入社員は、2006年生まれです。平成18年です。ついこの前です。Z世代と呼称される世代よりも若い人材がドンドン入社し、共に仕事をする時が、目の前に迫っています。行き過ぎた考えかも知れませんが、入社してくる新入社員には「お客様」のように接しなければいけない時代が来るかもしれません。大手企業が軒並み賃金アップを実施たことも、中小企業にとっては更なる人材流出になりかねません。もしかしたら、嫌悪感を抱く方がいるかもしれませんが、今ここで労使見解を学び、免疫を作る事で、1歩も2歩も先行く会社にみんなで成長していきましょう。
ここでまた労使見解から引用させていただきます。2.「対等な労使関係」の最後の文です。(経営者と労働者は)人格として全く対等であるが、企業の労働時間内では経営権のもとにおける管理機構や、業務指示時の系統は従業員にとって尊重されるべきものです。と述べられております。私は、この一文を理解しているか否か、もしくは知っているか否かだけでも、会社経営に大きな影響を及ぼすのではと思っています。私自身もこの一文でものすごく救われたこともありましたし、勇気をもらいました。さらには、決断力も養えたと思います。そして、社員に対しても改めて対等の関係であることを確認することができました。これ以上ない円滑な会社経営をこの一文から学び得ることができました。
その他にも、3.「労使関係における問題の処理について」に書かれている、(労働条件の改善などについて)実行しなければ経営は前進しないし、経営者として従業員にも責任を負えないような重要問題については、全情熟を傾けて労働者を説得し、あらゆる角度から理解と協力を求める努力を尽くさなければなりません。というこの一文も、経営者である私に大きなモチベーションと動機を与えてくれます。
まだまだ学び足りない内容が「労使見解」には詰め込まれています。経営指針成文化セミナ ーを修了した会員を中心に、実践例を踏まえながら、より深く、楽しく、自分事として八千代支部例会を盛り上げていきたいと思っております。
●仲間を増やす
同友会での学びを地元八千代市の中小企業家にも浸透させるべく、増強活動にも力を入れていきます。私自身の経験を踏まえてですが、同業他社との学びに比べ、様々な業種や形態をなしている中小企業が集う同友会は、多くの気づきや参考事例、そして忌憚のない助言をいただく事が出来ます。何より付度や遠慮、虚勢や見栄もない本音で語り合える仲間ができます。自社の経営において、多くの参謀を得られる同友会の素晴らしさを、一人でも多くの経営者へ伝えたいと思っています。八千代支部では、諸先輩方の教えである「一社たりとも潰さない。仲間で支え合っていく八千代支部」があります。そして、利他の心があります。異業種同士の中小企業が強く結びつく組織を、この八千代支部から発信していきたいと思います。
●地域への貢献
我々中小企業を取り巻く環境 は日々刻々と変化しており、 様々な外部環境を注視しなければならない状況といえます。様々な外部環境 に順応していくためには、会社を取り巻く地元八千代市を中心とした地域への配慮や貢献から取り組んでいきましょう。 地元地域経済の活性化や笑顔溢れる街作りは、我々中小企業 が幅広く担っているのではないでしょうか。八千代市は昨年、4年ぶりに再開された「八千代ふるさと親子祭」を代表するように、八千代どーんと祭りや、やちよ彼岸花まつりと、地域行事が大変多く催されます。この機会に同友会八千代支部として、地域の方々と触れ合い、活性化につなげるべく、八千代ふるさと祭に露店出店を実現したいと思っています。
●同友会3つの理念と八千代支部
同友会には3つの理念があります。
①同友会3つの目的
・よい会社を目指す
・よい経営者になろう
・よい経営環境を目指す
これら3つの目的は、支部例会で「労使見解」を学ぶことにより、達成できると信じております。
②「自主・民主・連帯」の精神で運営しています。
会員自ら会の運営を行い、仲間を増やし、結束することで、より一層自社への発展につながると思います。そのためには、共に学ぶ仲間を増やしていくこと。日々の同友会活動として邁進していきたいと思います。
③国民や地域とともに歩む企業づくりを目指しています。
最後に掲げた「地域への貢献」。地元八千代市を中心として、一社でも多くの元気ある中小企業を誕生させ、育み、地域と連携した取り組みを行うことで、地元経済の活性化、地元住民の笑顔を広げていきましょう。
以上が2024年度八千代支部の活動方針とさせていただきます。
千葉県中小企業家同友会
八千代支部支部長 吉田 祐介