★八千代支部1月例会★
【ハイブリッド開催】

◆日時
2023年1月19日(木)18:30~21:00
◆報告者
スポーツ&エンターテインメントオフィス B.B.CLOVERS
代表 萩島 賢氏
(八千代支部)

萩島氏

◆会場:ライフ薬品(株)+Zoom
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仕事を通して社会貢献『子ども達の未来に夢と希望を!』
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新年を迎え、心新たに仕事の本質を皆で考えてみたいと思います。
「会社は公器」と考え、仕事を通して社会のお役に立ち、社会に貢献したい。
【「走る」をもっと楽しく、「個」のちからを伸び伸びと、「笑顔」溢れる最高の場所を】をスローガンにスポーツを通じて子ども達の可能性を信じ寄り添い、チャレンジをサポート。
そして一緒に泣き笑い。みんなが元気になれる場所” B.B.CLOVERS”を運営しています。
私生活でも、社会貢献を念頭に活動しています。と仰る萩島さんに日々の活動をご紹介いただきます。
お楽しみに!

「剛」と「知」、そして「優」

(有)ライダースクラブ 吉田 祐介氏

2023年スタートの例会は、八千代市総合運動公園野球場の総合管理や、ランニングチーム・各種スポーツクラブの運営をされている、B.B.CLOVERS代表の萩島賢氏にご登壇いただき、起業してから10年の歩みを振り返りご報告していただきました。
新年最初の例会にふさわしい多くの参加者が来場され、凍えるような冬空に反し、会場は熱気に溢れかえっていました。また、他支部からのゲスト参加やオブザーバー参加もあり、萩島氏が語る熱の籠った一言一言に、一同耳を傾けていました。

申し遅れましたが、今回萩島氏の報告例会の感想録を書かせて頂きます、(有)ライダースクラブの吉田です。拙い感想文ではありますが、最後までお読みいただき、残念ながら参加できなかった方は思いを馳せながら、参加された方は振り返りの機会になりましたら幸いです。

私が今回の報告を拝聴しまして率直に思ったことは、萩島氏(以後勝手に萩さんと呼ばせて頂きます!)を漢字で例えると、それは「剛」と「知」でした。

「剛」は言うまでもなく、甲子園に出場し、大学ではチームを初のリーグ優勝に導き、その後の社会人野球でも活躍した、萩さんの鍛えられた風体や、鋭い眼光、そして迫力ある声量に加え、ハッキリと強い意志を感じられる言葉使いが、強さと硬さを兼ね備えた「剛」という印象を抱かせました。
また、報告の中でもありましたが、八千代市総合運動公園野球場の状況に嘆き悲しんだ後、再生に向けて一人黙々とグラウンド整備を施し、行政を動かし、人を集めてイベントを開催するようにまで球場を復活させた萩さんの信念も「剛」そのものの様でした。

一人で始めたグランド整備や地域活動

皆さんも是非想像してみて下さい。
野球場にたった一人置かれている状況を。
喧騒もなく、行き交う人もいない。共に仕事をする仲間もおらず、ただひたすら青空の下、グラウンドに目を落とし、芝や土と向き合う日々を。

私なら、3時間後に発狂しています。
「野球が好きで。野球に育てられ。」なんてキレイ事で出来る業ではありません。
ましてや依頼された訳でもなく、自らの想いひとつです。
まだ、目の前にいる依頼者のために!直ぐに結果が出て、喜ばれるなら!私でもなんとか向き合えますが、萩さんは“自らの想い”ひとつです。
しかも、芝や土と言う自然相手で、育てるだけでも相当な時間が必要になります。当時の様子を想像すればするほど、萩さんが持っている剛の姿勢にただただ敬服するだけでした。
行政に対しても、外野の芝グラウンドを任されるまで7年もの長い間働きかけ、ようやく受任に至るという、驚異の粘り腰。私に足りない根気や努力、そして継続性をブレずにやり抜いた剛の精神は大きな刺激になりました。

クリスマスベースボール

毎年恒例のクリスマスベースボールに関しても、前身となるBASEBALL FESTIVAL in YACHIYOの第一回が行われた2013年では、観客が数名であり、萩さんがヤッチとチーバくんに向けてオープニングトークなどを話しかけていたエピソードがとても印象的でした。ところが、昨年開催されたクリスマスベースボールではなんと800名を超す観客と子供たちが駆けつけてくれたとの事でした。まさに、10年かけてコツコツと積み重ねてきた剛の行動力が生みだした結果なのだと思いました。

縁あって八千代市に居を構え、一人で始めたグランド整備や地域活動、どんな逆境であろう己の信念を通して成功まで貫く思考と姿勢は、強く、そしてカッコよく映りました。

グランドが考えさせてくれた「知」

続いて私が抱いた印象その2である「知」ですが、萩さんは大変な戦略家でもあるな。と大いに引き付けられました。
丁度、報告が始まる冒頭、断りを入れるかのように「私は野球というイメージが強いですが、しっかりと会社の勤め人、会社員もしてきました(笑)」と仰っていましたが、すぐにその理由が分かりました。
外資系の宅配会社に勤めていた経歴もあって、英語が堪能である優秀さを持ち、私の推測ですが、恐らく外資ならではの企業戦略やマーケティングなども経験し、学ばれたのではないかと思いました。
そして、その「知」を解放させたのもまたグランドだったように印象を持ちました。1人直向きにグランド整備をする中で“考える”に没頭した日々。一見簡単そうで、日常的にありそうな“考える”。本来、我々経営者が四六時中取り組まなければいけない事ではないでしょうか。例えば、同友会の経営指針成文化セミナーについても、常に自分と向き合い、考え、貫き、答えを出す。その繰り返しです。会社の経営に至っても、常に考えに考えていることと思います。萩さんは、偶然にもグランド整備の最中、色々な要因が重なって“考える”事が出来たと仰っていました。しかしそれは必然であり、グランド整備の先にある次へのステージに誘うステップに過ぎなかったのだと思います。次のステージ、それがランニングチームだったのではないでしょうか。

「クライアント」と「カスタマー」

そのランニングチームでの萩さんを想起すると「知」です。とても参考になったのが、ランニングチームの会費制と、「クライアント」と「カスタマー」の区分けです。
通常、スポーツクラブや習い事、塾などは月極料金いわゆる月謝が固定で、出席しても、欠席しても満額固定費を支払う仕組みです。まさに現代、潮流となっているサブスクこと「サブスクリプション」が典型例だと思います。しかし、萩さん率いるランニングチーム「B.B.CLOVERS」は、月に1回以上の参加を促しているのみで、5回までの参加については参加した回数によって月謝が変動する仕組みになっています。つまり1回の参加ならば1回分の料金。3回の参加ならば3回分の料金。ステップアップ料金体系は5回目までとし、6回目以上の参加については料金が掛からないとの事でした。参加者側からすると、参加すれば参加するほどお得感が増す仕掛け(あえて仕掛けと書きます)が成されていますし、欠席せざるを得ない時でも納得して休めます。主催側も天候によって中止が躊躇なく伝えられたりと、双方好都合な仕掛けであると思いました。
現役子育て世代である私も、自分が子供を預ける親として想像してみると、大変便利で双方損得のない料金体系であると納得できました。そして、私の会社でも同様の仕掛けが出来るのではないかと大きなヒントを得ました。それはオートバイのツーリングイベントです。
現在は、オートバイを購入していただいたお客様へ、サービスの一環として、無料でツーリングを企画し運営していますが、多様化し付加価値を求められている現代では、有料化して、より質の高いツーリングイベントやサービスを提供できないだろうかと思案していた最中でした。段階性の料金体系とサブスクリプション融合といったイメージでしょうか。大変参考になりました。
もうひとつの「クライアント」と「カスタマー」についても、萩さんの知が生んだ結果だと思います。
クライアント=子供たちチームメイトであり生徒。カスタマー=保護者(決定権者であり、investor出資者)を明確に分け捉え、それぞれにマッチし、満足するサービスを提供する事が大事であるかを熟考し、実践されている点もまた見習うことだらけでした。
確かに、金銭的決定権を持たない子供たちを対象としたスクールビジネスにおいて、出資する保護者をケアした施策や取り組みは皆無のように思いました。追加ロイヤリティを貰わずに保護者を対象にした体操レッスンやダイエット運動企画など、“考える”を実践した萩さんならではなのだと思います。
私のオートバイビジネスにおいても、最大の購入障害は金銭的決定権を握っている『奥様』なのです。クライアント=ライダーであるご主人。とカスタマー=家庭の金庫番奥様。を明確に捉え、それぞれにマッチしたサービスを展開するのも新しいなとヒントを頂きました。例えば、ツーリング当日は、ご主人はオートバイで走りに行き、奥様は店頭でネイルサロンのサービスやヘッドスパなどのサービスをご提供。なんていかがなんでしょう…?

以上のことから、萩さんの報告を聞いて感じた「剛」と「知」でしたが、もう一つ。その「剛」と「知」が融合し化学反応することで、萩さんが周りの方に与えているものは「優」それは“優しさ”だなと感じました。

「いったい誰の為に仕事をしているのか?」

冒頭にお話しされましたが、少し照れながら奥様との結婚式での出来事から、背番号の意味、そしてほとんどお話をされたことがないというB.B.CLOVERSの名前の由来を聞いてほっこりした方も多いのではないでしょうか。
パーソナルコーチを始められたばかりの頃、空いている時間に変わらず球場の整備を黙々と取り組まれているときに思われたそうです。

いったい誰の為に仕事をしているのか?」

上段から偉そうに大変恐縮ですが、大変素晴らしい“気付き”だったと思います。その時萩さんは、自分のためから、八千代の子供のためへと昇華したのだそうです。こうなると想いは益々強くなりますよね。ましてや未来を担う八千代の子供たちのため。物凄い使命感で奮えまくったことと思います。こうして、「剛×知=優」の萩さん方程式が完成したのではないかと思います。
もう一つ、「優」を象徴するポイントが、子供たちへのプレゼントである「叱り」です。これは愛情を持っていないとできません。スクールビジネスであればカスタマーのお子さんを相手にしています。中途半端な𠮟りなんてスクールの存亡にかかわります。しかし、萩さんは愛情たっぷりに、カスタマーの目の前でも叱り飛ばす。素晴らしい愛情表現だと思いました。そのポイントもしっかりと抑えていらっしゃいます。
子どもたちが…、

1.手を抜いた時
2.諦めたとき
3.仲間をリスペクトしない時

私は、子育てしている親として、社員を抱える経営者として、大変感動しました。そして、大変共感しました。
現代において、学校の先生も子供に𠮟れない時代です。直ぐに体罰やらモンスターペアレント問題が出てきます。会社においても、ブラック企業だの働き方改革だの様々な問題が起きやすい状況です。それらに変わり、しっかりと叱る教育(同友会的には共育)をされている萩さんの優しさは、私含めどの親よりも先生よりも経営者よりも愛情にあふれているのだなと思いました。
向き合う事=逃げない事を実践し、愛情にあふれた子供たちには教育を。社員には共育をしようと改めて決意を固めた夜でした。

余談ですが…、「子育てをせずに仕事に没頭していた私よりも、ここまで一生懸命に4人の子供たちを育ててくれた妻の方が、本当は経営者に適しているのでは?」と思ったのはここだけの話です…。

萩さん、年末のクリスマスベースボールに続き、お忙しい中、報告資料の作成、報告への準備に取り組んでいただき、誠にありがとうございました。「あぁ、いい話だったなぁ」と聞いて満足することなく、これからの糧にさせて頂き、実践することとします。
本当にありがとうございました。これから、「萩さん!」と呼ばせて頂きますw

最後までお読みくださった皆様、長文お付き合いくださいましてありがとうございました。
2023年も何卒宜しくお願い致します。

例会の様子1

例会の様子2

例会の様子3

打ち上げの様子

チラシ